雑記惑星あんのん

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【ノーサイド・ゲーム】第9話の感想(名言&セリフ付き)

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【ノーサイド・ゲーム】第9話(再放送)では、

カザマ商事が行った不正が明らかになり、

買収を進めていた常務の滝川が失脚してしまいました。

 

滝川はトキワ自動車を混乱させた責任を取って、

子会社に飛ばされることになってしまったのです。

 

代わりに常務になったのは、君嶋の元上司の脇坂でしたが、

昇進した彼は、人が変わったようになってしまいました。

 

 

www.tbs.co.jp

 

 

 

【あらすじ】天敵のリタイヤで順風満帆のはずが

 

トキワ自動車の取締役会で、

カザマ商事買収の最終議論が行われました。

 

その席上、君嶋(大泉洋)はカザマ商事の不正を暴き、

買収を進めるのは妥当ではないと発言します。

 

滝川(上川隆也)は企業調査は済んでおり、

まったく問題はないと答えました。

 

しかし君嶋は、カザマ商事の社長・風間有也(中村芝翫)が、

府中カントリークラブの青野(濱津隆之)を通して、

帝国工科大学の森下(辻萬長)を買収した証拠を提示します。

 

カザマ商事のバンカーオイルはかつて、

重大なタンカー事故の原因になったのですが、

風間は森下にデータ偽装をさせて、

何食わぬ顔で滝川に買収話を持ちかけたのでした。

 

滝川は思わぬ事実を突きつけられて困惑します。

 

こうしてカザマ商事買収の一件は、なかったことになるのですが、

君嶋を使ってカザマ商事の不正を暴かせたのは、

経営戦略室の室長・脇坂(石川禅)でした。

 

滝川は常務の任を解かれ、子会社に出向となりましたが、

脇坂はトキワのピンチを救ったとして、

滝川の後任の常務になります。

 

君嶋は脇坂が昇進したことを喜びますが、

アストロズにとっては思わぬ事態が待ち受けていたのです。

 

 

【感想】脇坂は徹底した合理主義者だった

 

いや、脇坂は怖い人です。

 

カザマ商事の買収を滝川失脚のために利用し、

君嶋には「良き上司の顔」を見せて振る舞っていたんですから。

 

池井戸作品は最初から敵がハッキリしている話が多いんですが、

【ノーサイド・ゲーム】の場合は、

滝川がそのままラスボスだとあっさりしてしまうので、

ひねった設定にしたんですね。

 

脇坂がアストロズに対して冷淡なのは、

企業人として不採算部門をカットしたいという理屈もありますが、

何らかの理由があって、筋金入りのラグビー嫌いなんでしょう。

 

ラグビーは英国発のスポーツですが、

泥臭く、あまりスマートとは言えないものなので、

脇坂のような頭脳派の人間は苦手に感じるのかも知れません。

 

そういえば、君嶋もGMになった頃は、

「ラグビーなんか消えてなくなれ」と思っていましたが。

 

とにかく脇坂は、

自分の計画のために君嶋を利用しなければならなかったので、

嫌々ながらも君嶋のGMとしての愚痴を聞き、

ずっと理解者の振りをしていたんです。

 

脇坂の本性は「嫌いなものは徹底的に排除する」という、

泣く子も黙る合理主義者でしたが、

戦国時代ならともかく、人の和を大事にする現代では、

いちばん危険で厄介な人間ですね。

 

君嶋はとんでもない敵と戦うことになってしまいましたが、

脇坂を倒さなければ、アストロズに未来がないので、

ナイスタックルを決めてほしいです。

 

あと滝川のエピソードには号泣しました。

 

私も中学生時代、家がすごく貧乏で、

お金持ちのクラスメートにバカにされたことがあったので、

「軽薄でイヤミな風間を見返したい」という、

滝川の気持ちが痛いほどわかりました。

 

ただ、貧困にあえいでいた滝川が、

どんな風にしてトキワ自動車の常務になったのか、

経緯がまったくわからなかったので、

続編などでそれが語られるとありがたいです。

 

【セリフ】君嶋、濱畑、滝川の言葉に共感

 

※注目のセリフは太字にしてあります。

 

君嶋隼人(大泉洋)

 

あなたが巨額の金を使って、

手に入れようとしたものは、

不正と私欲にまみれた汚れたオイルだったんです。

 

俺は別に滝川さんをやりこめたかったわけじゃないよ。

 

俺は滝川さんが、

風間社長と裏で手を組んでると思ったから、

この不正問題をギリギリまで伏せて調査を進めてきたけど、

あの滝川さんの反応を見る限り、

風間社長からは何も聞かされてなかったみたいだ。

結局、会議の場で不正を暴くことになって、

滝川さんの面子は丸つぶれだよ。

正直、気分のいいもんじゃない。

 

まあ、トキワが大けがせずに済んだんだ。

それに私はまだここで、やるべきことがあるからな。

優勝するだけでなく、黒字にするのが俺のゴールだからな。

 

滝川さんはラグビー部に何が足りないのか、

理論的に攻めてきたけど、

脇坂さんは「ラグビー部なんか潰せばいい」の一刀両断だよ。

 

君たちは本当にたくましくなったな。

私も全力を尽くしてラグビー部を守ってみせる。

だから君たちはリーグ戦に集中してくれ。

ブレイブスに絶対負けるな。

そしてサイクロンズに勝って優勝だ!

 

正直、滝川さんのほうがよほど良かったです。

あなたにはラグビーへの愛情があった。

ラグビー部を本当に潰そうと思えば、

もっと早くできたはずです。違いますか?

滝川さんの指摘は、

いつも厳しくはありましたが、正しかった。

いま思えば滝川さんは、すべてに対してフェアだった。

 

柴門、生きて行くのは辛いな・・・

いちばん信じてた人が、いちばんの敵だった。

 

だが俺も、ここで終わるわけには行かない。

みんなにはいつも、勇気をもらってきた。

今度は俺の番だ。

彼らがいつも、全力で戦ってきたように、

俺も彼らを、アストロズを全力で守る。

 

君嶋真希(松たか子)

 

でも、危険な買収は無事止められたんでしょ?

あなたはトキワを救ったのよ。

たいしたもんじゃない。

 

滝川は天敵だったけど、必要な存在だったのかもね。

生物って、天敵がいるから進化するでしょ?

あなたがここまでがんばってきたのって、

「滝川に負けないように」って、

知恵を絞ってきた結果じゃないの。

 

ないない。ラグビーなんかぜんぜん興味ない。

ほんとに興味ないんだから。

ノー、ラグビー!

 

岸和田徹(高橋光臣)

 

どんな環境でも全力でやるのが、

俺たちのラグビーです。

心配しないでください、GM。

 

七尾圭太(眞栄田郷敦)

 

はい。俺の尊敬するアストロズのスタンドオフです。

 

濱畑譲(廣瀬俊朗)

 

大丈夫ですよ。

そんなことよりGM、

ラグビー部のことでなんかあったんですか?

みんなGMの様子が、どっかおかしいこと気づいてますよ。

ラグビー部に何か問題があるなら、それは俺らの問題です。

家族でしょう?

 

話してくれて、ありがとうございます。

けど、今までだって、

そんな危機何度もあったし、乗り越えてきたでしょう?

 

怖いに決まっとるやろ。

けどな、この試合勝たな優勝できへんのや。

せやったら、やるしかないやろ。

俺の足なんか、どうだってええねん。

俺は勝つ。

逃げて負けるのは、死ぬより嫌や。

わかったら黙って見とけ。

 

乗り越えますよ。あいつは必ず。

俺もまだ戦えますよ。

ここで終わらせません。

 

柴門琢磨(大谷亮平)

 

交代?誰とだ?

濱畑が下がれば、その時点でうちは、

攻撃も守備も崩壊する。

この試合は濱畑と心中する。

 

戻ってきてから、ずっとあれだよ。

七尾は今、自分を乗り越えようとしている。

 

津田三郎(渡辺裕之)

 

ルーキーなんて最初は調子がいいもんだよ。

じきにどのチームも研究して施策を打つ。

うちと当たる頃には、丸裸の平凡な選手になってるよ。

 

そうか・・・だが、優勝はうちだよ。

 

脇坂賢治(石川禅)

 

滝川さん、証拠もないのにこんな発言を許すほど、

経営戦略室は甘くはありません。

営業部とは違いますから。

 

みなさん、カザマ商事は、

とんでもない爆弾をひた隠しにして売り急いでいる、

ジョーカーそのものです。

うちはそのババを引くんですか?

 

なあ、君嶋。

ラグビー部だが、俺は予算を縮小すべきだと思う。

トキワには必要ないんじゃないか?

 

だったら、やめれば?

俺はお前のプラチナリーグ運営に対する愚痴を、

ずっと聞いてきたんだ。

蹴球協会がどんなところか、わかってる。

われわれ企業から金を吸い上げ、

権威と名誉の上でふんぞり返っているような連中だ。

そんな奴らにこれ以上、金を貢いで何になる。

 

応援?冗談じゃないよ。

あんなお荷物集団。

お前だって本当はわかってるんだろう?

蹴球協会は変わらない。

ラグビーは人気スポーツにならない。

そんなラグビー部をこれ以上、

存続させたところで意味がない。

これは負け試合だ。

トキワは今、カザマ商事の買収が立ち消えになって、

会社の方向転換が急務だ。

各部門とも無駄なコストを少しでも削減しようと、

血のにじむような努力をしてるんだ。

ラグビーなんて馬鹿げた遊びにつきあっているほど、

トキワ自動車は暇じゃない。

少なくとも、私はね。

 

だから何?

たかがマイナーのスポーツ大会だろう?

それで社員の給料が上がるわけでもない。

優勝を花道にできれば、それでいいじゃないか。

 

俺は気に入らないものはすべて切り捨ててきた。

それが俺の流儀だ。

 

滝川桂一郎(上川隆也)

 

私は認めない。

認められるわけがない。

君嶋!!

 

チケットは自分で購入した。

値段以上のいい試合だった。

 

脇坂がラグビー部を潰そうとしているそうだな。

新たな敵が現れたというわけだ。

 

私の父親はラグビーをやっていた。

私も子供の頃は、毎年正月になると、

花園へ、高校ラグビーを見に行っていた。

正直、私もラグビーをやってみたかった。

父親の家業が傾いて、スポーツどころじゃなかった。

ラグビーでは食べていけないからな。

大学でも私は、生活費を稼ぐために、

アルバイトに暮れる毎日だった。

その大学に風間がいたんだ。

あいつは生まれた時から、

親が経営するカザマ商事の次期社長を約束された人間だった。

あいつが普段から、私を小馬鹿にしているのはわかっていた。

私は意地になったが、行くべきじゃなかった。

食事中の会話なんて、耳には入らなかった。

覚えているのは、私にとっては法外な値段のメニューと、

目の前で水のように減って行くワインだった。

だからやはりどこかで、

風間を見返してやりたいという思いがあったのだろう。

奴から会社をなんとかして奪い取ってやろうと・・・

ラグビーは公平なスポーツだ。

己の身体一つで正々堂々と戦う。

そして勝ちたいと強く思った者が勝つ。

そこがいい。

 

ひとつだけ言っておく。

君を府中工場に飛ばしたのは、私じゃない。

君はいつも論敵だったが、

君のような人材こそ、経営戦略室には必要だと、

私は常々思っていた。

それは今も変わらない。

 

君の試合はまだ終わっていない。

負けるな、君嶋。

 

【主題歌】馬と鹿

 


米津玄師 MV「馬と鹿」Uma to Shika

 

歪んで傷だらけの春

麻酔も打たずに歩いた

体の奥底で響く

生き足りないと強く

 

まだ味わうさ 噛み終えたガムの味

冷めきれないままの心で

ひとつひとつ残した果てに

ようやく残ったもの

 

これが愛じゃなければ なんと呼ぶのか

僕は知らなかった

呼べよ 花の名前をただひとつだけ

張り裂けるくらいに

 

鼻先が触れる 呼吸が止まる

痛みは消えないままでいい

 

疲れたその目で 何を言う

傷跡隠して歩いた

そのくせ影をばら撒いた

気づいて欲しかった

 

まだ歩けるか 噛み締めた砂の味

夜露で濡れた芝生の上

はやる胸に 尋ねる言葉

終わるにはまだ早いだろう

 

誰も悲しまぬように微笑むことが

上手くできなかった

一つただ一つでいい 守れるだけで

それでよかったのに

 

あまりにくだらない 願いが消えない

誰にも奪えぬ魂

 

何に例えよう 君と僕を 踵に残る似た傷を

 

晴れ間を結えばまだ続く

行こう 花も咲かないうちに

 

これが愛じゃなければ なんと呼ぶのか

僕は知らなかった

呼べよ 恐れるままに花の名前を

君じゃなきゃ駄目だと

 

鼻先が触れる 呼吸が止まる

痛みは消えないままでいい

 

あまりにくだらない 願いが消えない

止まない

 

歌詞掲載について