雑記惑星あんのん

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【麒麟がくる】第6話の感想。三好長慶襲撃計画(名言&セリフ付き)

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【麒麟がくる】第6話では、

光秀が知り合いの松永久秀を助けるために活躍します。

 

管領・細川晴元が対立する部下の三好長慶の排除を図り、

ある公家の屋敷で暗殺しようとしたんですが、

松永は三好の部下だったので一緒だったんです。

 

晴元のこの計画はあえなく失敗しますが、

光秀は大けがすることになってしまいました。

 

www.nhk.or.jp

 

 

 

【あらすじ】光秀は細川家の内紛に関わる

 

鉄砲を組み分けしてもらうために、

伊平次(玉置玲央)を訪ねた光秀(長谷川博己)は、

そこで松永久秀(吉田剛太郎)と、

彼の主君・三好長慶(山路和弘)が何者かに狙われていることを知ります。

 

光秀は幕府奉公衆の三淵藤英(谷原章介)の屋敷に行き、

松永と三好が狙われていることを告げますが、

三淵は「細川家の内輪もめ」と言って取り合いません。

 

しかし三淵の弟の細川藤孝(眞島秀和)は、

管領・細川晴元(国広富之)では京は治まらないと言って、

光秀の意見に同調してくれました。

 

光秀は「将軍の一声で世は平らかになる」と三淵に力説。

その言葉を足利義輝(向井理)はひそかに聞いていました。

 

登場人物はこちら

 

www.nhk.or.jp

 

【感想】駒との恋愛パートはいらない

 

ドラマのオリジナル要素がかなり入っていましたが、

実際に三好長慶が命を狙われたことはあったんですよ。

 

天文20年(1551年)3月7日、

14日の2回にわたって長慶は暗殺未遂事件に遭遇している。

1回目の犯人は挙動不審な態度からすぐに逮捕・処刑され、

2回目の犯人は将軍近臣の進士賢光で、

『言継卿記』では賢光の遺恨で長慶を襲撃し手傷を負わせたが、

失敗して即座に自害したという。

 

三好長慶(wikipedia)

 

【麒麟がくる】では1549年に起きたことになっているので、

時系列的に少し合わない感じがしましたが、

史実を下敷きにしているのは間違いないですね。

 

でも、遊郭での謀議が筒抜けだったり、

松永との関係がイマイチな三淵に光秀が助勢を頼んだり、

光秀の力説を将軍が聞いているというのは、

冒険モノの少年漫画みたいだと思ってしまいました。

 

「大河復権」ということを売りにするなら、

細川家の内紛について、ちゃんと突っ込んでほしかったですよ。

 

実は三淵と藤孝って、

管領の細川晴元(細川政元の義理の孫)とは同族になるんです。

晴元が本家で三淵と藤孝は分家になります。

 

現代でも「本家のおじさんはケチで嫌いだ」なんて言いますが、

戦国時代の確執はそんな生易しいものではなかったんです。

 

三淵・藤孝兄弟のおじいさんは細川元有という人ですが、

彼は細川家と対立する畠山尚順に内通して、

本家と戦をしたことがありました。

 

つまり晴元と三淵・藤孝兄弟は、 同じ細川一族でありながら、

宿敵同士だったんですよ。

 

何事もなければ身内の武将のことは、

「〇〇殿」と敬意をこめて呼びますが、

三淵・藤孝兄弟にとって晴元は許しがたい敵なので、

呼び捨てのままでした。

 

また晴元は将軍の御前で鼻をかんでしまう人でしたが、

晴元の義祖父である細川政元も、

同じように無礼を働いたことがありました。

 

政元は将軍家の大事な儀式の時に、

烏帽子を被ることを拒否したんですよ。

 

これは大変失礼なことで、

現代に例えると、フォーマルの席にジーンズで来るようなものでした。

 

細川家は将軍家を支えるナンバーツーですが、

8代将軍・足利義政の時に起こった応仁の乱のせいで、

将軍の求心力が著しく低下したことをキッカケに、

幕府の実権を奪って行きました。

 

将軍の御前で無礼を働くのは、

「俺のほうが力があるぞ」ということを示しているんです。

 

それなのに、晴元の暗殺計画はお粗末なものでした。

 

三好・松永ほどの知将を倒すなら、

もっと慎重で大胆な策じゃないとダメですよね。

 

連歌の席に刺客乱入という、

誰にでもわかるベタな方法では頭が悪すぎます。

 

どうしてもその策を実行するなら、

三好と松永が絶対に逃げられないようにするべきでしょう。

 

戦国時代で生き残るには、

先の先を読むとか、裏の裏をかくことは必須条件なので、

しっかりと勉強したほうがよかったです。

 

ちなみに、私の推しの細川政元は、

真夏の行水中、自分のSPによって暗殺されてしまいました。

 

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信長の野望・蒼天録withPKより引用

 

この細川政元と彼の父・勝元が、

京都を戦乱に巻き込んだ張本人なんですが、

【麒麟がくる】とはかけ離れた話になるので、別の記事で書きますね。

 

せっかく管領の細川晴元まで出したのなら、

最後まで畿内の政争劇をやってほしかったです。

 

光秀と駒のエピソードなんて、まったく別のドラマじゃないですか。

 

女性視聴者向けのサービスというのはわかりますが、

駒にはメインヒロインの風格がなく、現代人のような喋り方なので、

なんだか興ざめしちゃうんですよね。

 

駒はもしかしたら、

光秀の「初恋の女性」とか「最初の妻」なのかも知れませんが、

光秀には正妻の煕子との有名なエピソードがあるので、

煕子をメインヒロインにしてほしかったです。

 

【セリフ】藤孝や伊平次の人間通なセリフが良い

 

明智十兵衛光秀(長谷川博己)

 

(鉄砲について)

見事に弾の通り道が貫かれてる。

見事だ。美しきものじゃ。

 

私が幼き頃、父から教わったのは、

将軍は武家の棟梁であらせられるということです。

すべての武士の頭であり、武士の鑑であり、

武士をひとつにまとめ、世を平らかに治めるお方であると。

いまこの世は平らかではありませぬ。

この京でも将軍のお膝元でご家臣同士が争われてる。

それに目を塞ぎ背を向けて、関わりなしと仰せになる。

それではわれら武士が、

ひとつにまとまる手立てがないではありませぬか。

将軍が「争うな」と一言お命じにならねば、 世は平らかにはなりませぬ。

 

(藤孝に対して)

それはかいかぶりです。

松永様は田舎者の私を面白がっておられるだけです。

 

(藤孝に対して)

美濃も京と同じです。

美濃の柱であった守護の土岐家が力を失い、

家臣がみなバラバラになっている。

辛うじて、私の主君・斎藤山城守が、

美濃をひとつにまとめてはいるが、

国のものがみな土岐家に代わる柱として、

従っているかというと、そうではない。

心苦しいが、私も何かが違うと思うている。

しかし、どうすれば、われらがひとつになれるか。

それがわからない。

それゆえ美濃に戻り、考えなければならない。

5年先か10年先か。

美濃がひとつになれた折、またお目にかかります。

その折には美濃をあげて藤孝殿を支えます。

 

細川藤孝(眞島秀和)

 

いや、しかし明智殿は不思議なお方じゃ。

この都では松永殿といえば鬼か蛇と言われ、 みなが恐れているお方です。

そのお方にやすやすと近づかれ、親しくしておられる。

美濃に置いておくには惜しい御仁じゃと、 兄が申しておりました。

失礼ながら、私も面白がっています。

明智殿はたいそう面白い。

兄の館においでになり、大きな声で、

将軍様は武家の棟梁であり、鑑であると申された。

将軍様が「争うな」と一言お命じにならねば、 世は平らかにならないと。

その通りなのです。 明智殿はあたりまえのことを仰せになられた。

しかし今、この京で、そう思う武士はごくわずかに過ぎぬ。

あの折、義輝様もあの館におられました。

明智殿の言葉をじっとお聞きになっていた。

私は胸が痛かった。口惜しかった。

明智殿のようなお方が、あと2人でも3人でもいて、

われらの味方になってくれればと。 

 

三淵藤英(谷原章介)

 

しょせん細川勢の内輪もめだ。 手を出すまでもない。

 

三好長慶(山路和弘)

 

(細川晴元について)

あのお方はこれまで幾度も人を裏切り、

裏切られて生きてこられた。

人を疑うのはあのお方の習い性じゃ。 

 

伊平次(玉置玲央)

 

美しきものですか。

それを見て美しいと仰ったのは、 十兵衛様と松永様だけです。

あのお方はよく仰っております。

人が工夫を凝らしたものは、みな美しいと。

世間では怖い方だと言われておりますが、 いいお方でございます。

しかし松永様も今日という日を、 上手く切り抜けられるかどうか。

 

基本情報

 

放送日:2020年2月23日

脚本:池端俊策

視聴率:13.8%