雑記惑星あんのん

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【麒麟がくる】第3話の感想。美濃の国(名言&セリフ付き)

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【麒麟がくる】第3話では斎藤利政(道三)と、

土岐頼純の叔父・頼芸の対立が描かれました。

 

土岐頼芸は「鷹の絵」を描く温和な人かと思いきや、

なかなかの古狸でしたよ。

 

斎藤家と土岐家の溝は深まるばかりですが、

頼芸の「余計な一言」のせいで、

利政・高政親子の確執もひどくなってしまいました。

 

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【あらすじ】無能なはずの頼芸が暗躍

 

尾張が攻め込んで来た「加納口の戦い」は、

美濃守護・土岐頼純(矢野聖人)が織田信秀と共謀して、

守護代の斎藤利政(本木雅弘)を排除するのが狙いでした。

 

利政の娘・帰蝶(川口春奈)は頼純に嫁いでいましたが、

夫は父によって暗殺されてしまいました。

 

帰蝶は母方の従兄弟である光秀(長谷川博己)に面会するため、

久しぶりに明智荘を訪れました。

 

叔母の牧(石川さゆり)や駒(門脇麦)の優しさに触れた帰蝶でしたが、

光秀から頼純の死は「やむなし」と聞き、複雑な気分になります。

 

一方、利政は頼純の叔父・頼芸(尾美としのり)を、

新守護として擁立しようと動いていました。

 

しかし利政を快く思わない頼芸は、

利政の長男・高政(伊藤英明)に余計な一言を吹き込みました。

 

それは斎藤親子の仲を引き裂く「魔の言葉」だったのです。

 

登場人物はこちら

 

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【感想】深芳野は今後のキーパーソンに?

 

最近の大河にはドロドロした愛憎劇がありませんが、

【麒麟がくる】ではしっかりやるんですね。

 

利政の側室・深芳野(みよしの)は長男・高政の生母です。

しかし彼女はもともと、土岐頼芸の愛妾でした。

 

戦国時代の役職はわかりづらいので、現代風に置き換えてみましょう。

 

美濃守護(岐阜県知事)=土岐頼芸

守護代(副知事)=斎藤利政

 

そして深芳野は知事と離婚して、副知事と再婚した女性になります。

 

サラッと書くとぜんぜん普通のことに見えますが、

実は戦国時代には、主君の側女を部下に嫁がせるという、

ビックリするような風習があったんです。

 

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現代では不倫=悪なので、

上司の奥さんとくっつくことは大スキャンダルですが、

当時は主従のつながりを深めるという意味合いがあったようです。

 

頼芸も最初は利政を信頼していました。

 

土岐家で内紛があった時に協力してくれたこともありますし、

何より利政のずば抜けた智謀があれば、怖い物なしですから。

 

そんな有能な部下を手放すわけには行かないので、

「土岐家のためにより忠誠を尽くせよ」という感じで、

愛妾の深芳野を利政のもとに行かせたのでしょう。

 

一説には利政が絶世の美女の深芳野に惚れこんでしまい、

頼芸に拝領を願い出たともいわれています。

 

ところが利政は、

頼芸が思っていたような男ではありませんでした。

 

彼が土岐家に取り入ったのは、

はなから美濃を乗っ取ろうとしていたからなんです。

 

利政の父・松波庄五郎(基宗)は、

一介の油売りから武将に成り上がった男でした。

 

そんな父親の背中を見て育った利政は、

幼い頃から「国盗り」を意識していたはずですし、

戦国は徹底した実力主義の時代ですから、

虎視眈々と機会をうかがっていたはずです。

 

土岐家は源氏の血を引く名門ですが、

ただ家柄が良いというだけでは、

嵐のような乱世では吹き飛ばされてしまうでしょう。

 

その証拠に頼純は利政に暗殺されてしまいました。

 

しかし頼芸は暗愚ではありませんでした。

利政の庶長子・高政を揺さぶって、逆に斎藤家の分断を計ったのです。

 

頼芸は「信長の野望」では気の毒すぎるデータなので、

【麒麟がくる】での有能さは意外でした。

 

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信長の野望・蒼天録withPKより引用

 

ちなみにゲームでは「よりあき」になっていますが、

ドラマでは「よりのり」と呼ばれていましたね。

 

当時の武将の名前は史料によって異なることもあったので、

どちらの読み方でも間違いではないんですよ。

 

話をもとに戻しましょう。

 

信頼していた利政に土岐家をめちゃくちゃにされたんですから、

「今度はわしが倍返しじゃ!」と思うのも無理はありません。

 

しかも高政はかつての愛妾・深芳野の息子です。

 

こののち「斎藤高政の父親は誰か?」という問題は、

美濃の歴史に大きな影を落として行くことになります。

 

深芳野も一癖ありそうな女性なので、

今後のキーパーソンになるのではないでしょうか。

 

【セリフ】高政は下剋上を企んでいる

 

明智十兵衛光秀(長谷川博己)

 

やむを得ぬと。

理由はどうあれ、守護のお立場にある頼純様が、

他国の手を借り、美濃は戦に巻き込まれたのです。

やむなしと。

ただ、頼純様とお父上である殿との間に立たれた帰蝶様のお気持ちは

誰もがよく承知をいたしております。

 

(高政に対して)

お主もお主だ!

取るに足らん者と思われて、

それに甘んじているようでは先がない!

この美濃は先行き真っ暗じゃな!

 

確かにこの国はまとまりがない。

古い国衆が己の領地のことばかり考えている。

昔は土岐家が鶴の一声で美濃をまとめたという。

その代わりを殿が果たしているとは到底思えぬ。

 

斎藤利政(本木雅弘)

 

私が頼純様を?

誰がそのような世迷言を申しました?

頼純様は土岐家の大事なお世継ぎ。

御殿の甥御様でもあらせられるお方。

殺すなど滅相もない。

あの戦を起こした張本人であることを恥じられ、

自ら毒をあおられたのでございます。

 

戦で町が焼けました。

田畑も荒らされました。

一刻も早く元に復さねばなりません。

この利政が声を上げても、

そしらぬ顔の国衆が多くいます。

いまは皆で力を合わせねば、美濃は立ち行きませぬ。

土岐様が「うむ」と仰せられれば、皆が動きます。

どうかお力をお貸しくだされませ。

 

操り人形に毒は盛りませぬ。

 

斎藤高政(伊藤英明)

 

父上は戦には強いが、国の政は手抜かりが多い。

先年の洪水であちこちの田畑が荒れ果てた。

川から水を引く治水も、

村同士の水の奪い合いでどこもギクシャクしている。

そういうことに上手く手が打てていない。

戦に勝って領地を守れば、それで国が治まるわけではないのだ。

国を治めるためには、

土地土地に古くから根ざした国衆の力が欠かせぬ。

父上はそういう者たちを力でねじ伏せてきた。

いざとなるとそういう者たちは動かない。

去年の戦がいい例だ。

はっきり言うが、父上には先がない。

 

土岐頼芸様はな、すでに父上を見限っておられる。

当てにしているのはわしだと、そう仰せられた。

わしは土岐様のそのお気持ちに乗ろうと思う。

父上に代わって国を支える。

そう遠くない先にそうしたいと思う。

 

(光秀に対して)

幼い頃から友と思うてきた。

立場は違うがいちばん近くにいると思うてきた。

おぬしの知恵をわしに分けてくれ。

どうすればこの国をまとめて行けるか。

 

土岐頼芸(尾美としのり)

 

利政、鷹の絵を描くのは辛いのう。

みな、わしが好んで、鷹の絵を描いていると思うておる。

さにあらず。

鷹の絵は祖父・重頼が得意とし、父・政房がそれを継いだ。

わが土岐家の輝ける画題ぞ。

祖父・重頼の鷹のごとく凛々しく描けているか。

父・政房の鷹のごとく精緻を極めているか。

絶えず、己の鷹の拙さに、身の縮む思いがいたすのじゃ。

わかるか?この苦しみが。

 

ほう、守護がいようがいまいが、

守護代のそなたが、全てを取り仕切っているではないか。

いまや土岐家は、そなたの操り人形じゃと皆が申しておる。

いまさら守護など。

まだそなたに毒は盛られたくない。

 

(高政に対して)

そなたの父は当てにならぬ。

わしが頼りとするのはそなたじゃ。

我が子と思うて頼りにしておるぞ。

 

深芳野(南果歩)

 

左様か。

頼芸様は相も変わらず鷹の絵か。

わたしによろしゅう伝えてくれと、

そう仰せられたのか。

嫌らしいお方じゃ。

人の気を引くようなことをいつまでも。

 

平手政秀(上杉祥三)

 

戦のお許しなど、

金を積めばなんとでもなりましょう。

わが方にはそれだけの用意はあります。

しかしその値打ちがあるかどうかでございましょう?美濃に。

 

織田信秀(高橋克典)

 

値打ちはある。

負けたまま黙っておるわけにも行かぬしな。

 

基本情報

 

放送日:2020年2月2日

脚本:池端俊策

視聴率:16.1%